ファッション・デザイナーの明石祥吾は、久留米絣など伝統的な職人技と温もりを表現した着物の反物を使った革新的なアパレル・ブランド「OCACI」を立ち上げた。日本の国内衣料生産が過去最低の水準にあり、98％が海外で生産されている昨今、現在のライフスタイルに合わせてデザインされた洋装のブランドを発表。先見の明のある明石の取り組みは織物を名産とする地方に雇用を生み出し、地域の活性化を促すだけでなく、日本中で何世紀にもわたって受け継がれてきた織物の技術と工程を存続させることにもつながるだろう。